採用

中小企業の採用/自社にマッチした人に入社してもらうには?【前編】

2023年06月29日

中小企業の採用/自社にマッチした人に入社してもらうには?【前編】

この記事の要点

  • 会社の大切にしている「考え方・風土・文化」を「見える化」する
  • 入社後に働く姿をイメージしてもらう

中小企業の大きな経営課題である人材不足。日本商工会議所によると、「人手が不足している」と回答した中小企業は、66.4%を占めており、また、今後についても、「人手不足感が増す」と回答した企業も過半数を超えています。
(参考)日本・東京商工会議所 産業政策第二部:中小企業における人手不足の現状等について

自社に最適な方を「募集」し、「採用」し、入社後も「定着」させ、自社の人材不足を解消するためには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。

本記事では、

のようなお悩みをお持ちの会社が今すぐ取り組める、いくつかのアイディアをご紹介します。

求人募集10営業日ほどで約600名の応募を集めた実績を持つTRIPORTの経験を踏まえ、どのような会社でも今すぐに取り組める、採用における工夫を【前編】【後編】の2部に渡って解説していきます。

「働き方改革を進める」「社内制度を変える」などの取り組みも重要ですが、一朝一夕でできることではありません。「まだ自社では取り組んでいなかった!」と感じる項目があれば、ぜひ一つずつトライし、慢性的な人材不足を解消することにお役立てください。 

会社の大切にしている「考え方・風土・文化」を「見える化」する

まず、人員が充足できない大きな理由の一つに、「ミスマッチを感じて退職してしまう」ということがあります。せっかく入社してくれた社員も、ミスマッチが原因で退職してしまうようであれば、慢性的な人材不足から抜け出すことは難しいでしょう。
(参考)同上

では、なぜ新入社員がミスマッチを感じてしまうのでしょうか。

ミスマッチとは、会社の理念や経営方針、会社が大切にしている「考え方・風土・文化」などが、自分自身の価値観や大事にしたいものと、異なる方向を向いている場合に起こります。

就職・転職希望者が「自分にマッチしている会社か」を判断できる情報を提供する

会社の「考え方・風土・文化」などが、就職・転職活動中に分からないことが原因で、入社後にミスマッチを感じ、退職してしまうことがあります。このようなことが起こらないようにするためにも、入社前の段階で、就職・転職希望者が、会社の「考え方・風土・文化」などを知れる機会を設けることが重要です。

例えば、自社のコーポレートサイトや採用サイトに、会社の「考え方・風土・文化」などを「見える化」しておくことです。SNSで発信することも良いでしょう。

上記サイトやSNSが準備できていない会社については、面接の中で、きちんと会社紹介の時間を設け、まずは「会社が大事にしていること」をきちんと伝えるようにしましょう。業務内容の説明のみに終わっている会社にとっては、会社の「考え方・風土・文化」などを伝えることを加えるだけで、就職・転職希望者が、「この会社が自分にマッチしているのか」を判断しやすくなります。

採用は、応募者側にとっても会社を審査する場と心得る

採用の現場では、会社側が応募者を審査するのみならず、応募者側も会社を判断しています。応募者が自分に合った会社を判断・選択できるよう、情報提供してあげることで、入社後のミスマッチを格段に減らすことにも繋がるでしょう。

そのためにも、まずは自社がどのようなことを大事にしていて、どのような人が活躍できる場所で、どのような力を伸ばせる場所なのか、改めて整理し「見える化」しておくことが大切です。もしまだ、取り組んでいない場合には、まずは、会社の「考え方・風土・文化」などを「見える化」することから始めてみましょう。 

入社後に働く姿をイメージしてもらう

入社後に働く姿

会社の「考え方・風土・文化」などを「見える化」し、就職・転職希望者に伝えることができるようになったら、さらに、その方が入社後に働く姿をイメージできる内容を、採用時から伝えるようにしましょう。

上記の全てではなくても、きちんと誠意を持って伝えることで、就職・転職希望者は入社後に自分が働くイメージをしやすくなります。

自社の強みだけでなく、弱みも共有する

また、自社の特徴を伝える際には、強みだけでなく弱みを伝えることも大事です。入社後に新入社員が苦労するであろう点も、正直にお話しすることで入社後のミスマッチを防ぐことに繋がります。採用時に自社の強みやメリットのみを話していると、新入社員は入社後にイメージとのギャップを感じ、フラストレーションを感じたり、会社に定着せずにすぐに辞めてしまいかねません。

自社の特徴をわざわざネガティブに表現する必要はありませんが、例えば、先輩も常に忙しい職場のため、先輩からの指示待ちではなく、新入社員自らが質問・提案したり行動することが求められる環境である場合、

「うちの会社では、受け身の姿勢では評価されず、主体的に質問・提案したり、行動することが求められます。慣れるまで大変な部分もあるかもしれませんが、一方で、入社直後から自らの考えを提案したりしても良い環境です。入社年次に関わらず、自分の提案がサービスや社内制度などに反映されることもあります。自分の仕事が明確に決められていて、粛々とこなすことが向いている方にとっては厳しい環境ですが、自分から提案したり動くことが好きな人にとっては、とても面白い環境ですよ。」

のように、伝えてみると良いでしょう。

デメリットや弱みは、視点を変えればメリットや強みにもなります。上記のように、視点を変えてメリットとして捉えた場合の特徴とセットで伝えるようにしてみましょう。

コンテンツの充実、会社を知る機会や場をつくる

面接時に直接伝えることだけでなく、他にもコーポレートサイトやSNSなどで、下記コンテンツ(写真&文章や動画など)を充実させていくこともオススメです。

また、下記のような機会を設けることも検討してみましょう。

入社後の自分をイメージしてもらうことで、「会社にマッチした人」に来ていただきやすくなるでしょう。

いかがでしたでしょうか。後編では引き続き、「自社にマッチした人に入社してもらうには?」というテーマで、中小企業の採用に役立つアイディアをご紹介していきます。

よくあるお悩み

よくあるお悩み…

  • 人材不足で人手が欲しいけど、求人してもなかなか人が集まらない…
  • 応募してくれる人はいるけど、なかなか自社に合う人が見つからない…
  • 入社後、なかなか会社に定着してくれない。入社してもすぐ人が辞めてしまう…

お困りごとは

そのままチャット相談で解決!

無料相談

チャット相談を初めてご利用する

お客様は"無料"

「うちの会社の場合どうなんだろう?」

「こんな時どうすればいいんだろう?」

などのちょっとしたお悩みはチャットで解決!

専門家へのご相談は
右下のチャットアイコンから!

この記事を読んでいる方はこちらも読んでいます

中小企業の採用/自社にマッチした人に入社してもらうには?【後編】

中小企業の採用/自社にマッチした人に入社してもらうには?【後編】

採用